SP盤レコードの修復作業
SP盤レコードの修復作業というのは盤自体の修復はもとより、刻まれている音の正しい再生までの解析復元を差す。
1900年初頭のレコードの分析
1930s Metal Mother Records | 1930s Stamper Records | 1910s Edison Records |
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エジソンレコードの分析検証内容は、戦前ブルース音源研究所のホームページにて一般公開していましたが、現在はホームページが閉鎖となりインターネット上では観覧出来ません。
1920s Paramount Records | 1930s Lonnie Johnson Metal Mother | 1920s New York Recording Laboratories |
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SP盤レコードと呼ばれる10インチレコードの収集・ひび割れ、針飛び等状況に応じて再生可能の状態へ修復し、音源を抽出します。
SP盤レコード修復作業 | 溝欠損部分確認 | 溝欠損部分修復 |
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録音時の回転数分析検証
レコード盤自体の物理的情報の解析、楽曲内使用楽器を識別、音程聴き取り分析、使用楽器調律分析、奏法分析、聴覚検証など独自診断技術を駆使し、レコード盤に残されたあらゆる情報を分析し演奏時の本来の姿に復元する検証を行います。多角的な考察や資料、出来る限り科学的な根拠を付加した音源修正を目指します。
繊細で豊かな歌唱力や演奏表現に復元された音源を真実革命音源と呼びます。
音楽の音の記録(戦前レコード盤)は、録音時の回転数が不明であるため音の再現(再生)が出来ておらず定数として信じられている78rpmや80rpm再生、加えて伸びたテープにダビングされた音源や個人が不適格な回転数で再生するなどで収集したデタラメ音源をLPレコードやCDでリマスターされ販売され、多くの楽曲が滑稽で非現実的な音楽表現として販売されいる。
そこにあるのは間違った再生音 ”現象” だけであり、その現象に気付く人は少なくせいぜい違和感を感じながらも受け入れているというのが世界で起こっている音楽史100年の実情である。
これら多くの間違った楽曲群を修正するためには分析が必要となり、一次資料(SPレコード盤)の入手から、割れたレコード溝修復作業、音程聴き取り、使用楽器の選別から調律、奏法に至るまでの音楽的分析、また物証として使用した楽器などの資料も必要であることから、修正には物的証拠資料や分析に必要な特異的音楽脳や技術など多角的見地も必要となる。
このため本当の演奏に戻すという作業は困難を極め、戦前ブルースに限らず、ジャズ、ヒルビリー、カントリーといった戦前レコード再生誤差修正は世界中で行われておらず、全世界で実績と成果を残したのはPAN RECORDSが主幹する研究団体 戦前ブルース音源研究所のみである。
SP盤(一次資料)集積、レコード盤修復作業、音源解析、復元、技術的作業全般 主任 Akira Kikuchi
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